仮想環境は実物大の寸法で記述し、モデリング変換(仮想空間の中での 物体の移動・回転)、ビューイング変換(視点の位置・方向の指定)、 投影変換(平面への投影)を施してウィンドウ上に表示する。
ビューイング変換には、オペレータの体の仮想空間内での位置・姿勢、 体と頭部の位置・姿勢の関係、頭の中心と左眼/右眼の位置関係が全て 含まれる。頭部の位置・姿勢が計測されるので、 この変換に計測データを入れることにより、「まわりこんでのぞきこむ」 などの動作が可能である。
仮想空間の中にオペレータ自身を描くことにより、オペレータは HMDを装着しているにもかかわらず自分自身を見ることができ、 自分がロボットや仮想人間としてそこに存在するかのような 感覚を有して仮想空間内を動き回ることが可能である。